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事業概要
地域に眠る価値を再編集し、魅力が育まれた先には、その地域に多様な人材が流入することが期待されます。
医療の立場からまちづくりに参画する『ウェルネス.M』では企業や個人に向けたワーケーションという場の提案を行ったり、移住を検討する人々に対して住環境の情報発信や不動産の情報発信を進めています。年齢や立場を問わず、都市部と地方において多様な人材が交流しあい、その後も地域で豊かな生活を続けられるためのさまざまな取り組みを行っています。
「(一社)ウェルネス.M」と「伝泊」は、医療従事者によるまちづくりの参画、企業や個人へのワーケーションの推進・支援、植物を活用した高付加価値商品の開発といった三つの目的のために協力して活動しています。他企業と連携して関係人口を増やしながら、より広い視野と分野でまちづくりに取り組み、島内外のウェルネス意識の向上や水準を引き上げる取り組みに貢献します。また、さまざまな情報を発信につとめ、移住後も長く豊かに住み続けられるような仕組みづくりをしています。
本事業の意義
高齢化や過疎化が進む地域では、医療環境を整えることは大きな課題です。病院だけではなく、 医療従事者が高齢者の健康を見守ることで、地域医療が確立します。また、魅力的な企業であるためには、多様な働き方を認めることが欠かせません。私たちはワーケーションやテレワークを推進し、あなたの事業に活気をもたらす人材がともに働いてくれることを目指します。年齢や職業、ライフステージに関係なく、人々が安心して暮らせるまちづくりや働きやすい環境づくりを総合的にプロデュースします。
医療従事者によるまちづくりの参画
私たちは「美と健康のまちづくり」を理想に掲げ、2020年頃から医療従事者が参画するまちづくりを考え、2021年に「一般社団法人 ウェルネス.M」を設立しました。年齢や職業、場所に関係なく、あらゆる人々の心身の健康や生きがいを守るため、ワークショップ型の健康相談会「ゆらいの会」を定期的に開催しています。
企業や個人へのワーケーションの推進、支援
2016 年の「伝泊」発足当初から、さまざまな連携を行ってきた企業の一つに日本航空(JAL) が含まれます。そのJALと伝泊、ウェルネス.Mの3 つの組織が連携し、ウェルネス・ワーケー ションの活動がはじまりました。これは、企業や個人がワーケーションでの滞在中にウェルネスチェックやウェルネスプログラムを受けることを促進するもので、都市部で働く人々がその他 の地域でより働きやすくなることを目指して取り組んでいます。
植物を活用した高付加価値商品の開発
奄美大島の植物の中で特に知られている月桃は、殺菌・抗菌・保湿作用などの効能を持っていたため、ハーブティーなどの商品として販売されていました。そこで、その価値を再編集し、心身の健康維持に対するさまざまな働きが期待される CBD(カンナビジオール、麻に含まれる天然の化合物)を含む健康食品や化粧品の開発を奄美の障がい者支援施設と協力して行いました。また、自社の高齢者施設でも積極的にこれらの商品を利用しています。
地方創生カレッジ事業
都心に比べて情報や機会が著しく少ない地方では、必要なものは教育や人材育成と考え、さまざまな活動を行っています。子どもたちのための英語塾や書道塾、学童保育の実施に加え、食を基本とした地域活性のノウハウの提供や奄美群島の伝統工芸品の勉強会、環境に配慮した エコツアーや観光事業の研修を進めています。
移住情報の発信と促進
パンデミックをきっかけに地方への移住を希望する人が増える中で、ライフスタイルに合った住環境か判断するための情報発信は欠かせません。
自然環境や多様な文化的側面などの地域の魅力やライフラインの整備、不動産や空き家情報など具体的な情報を発信し続けることが重要であると考え、ホームページやSNSを活用した広報活動に注力しています。また、移住しやすいように寮や住居の斡旋を行う不動産部門も運営しています。
地方創生テレワークの推進
情報通信技術の発達により、都市部の企業も地方にサテライトオフィスを持ち、個人としてもライフスタイルに合わせて会社や仕事を変えずに地方移住をすることができるようになってきました。このことにより、地方と都市部の人材交流が増えています。
「伝泊」の各宿泊施設も、地方創生テレワークに貢献するためにコワーキングスペースの提供やワーケーションなどの提案を進めています。
地方創生インターンシップ
進学を機に都市部へ移住し、就職する若年層は多いですが、長い人生の中で生まれ故郷に戻ってくる人や地方就職を希望する人もいます。人の新しい流れを作るために地域ごとの魅力的な仕事作りをすすめると同時にその仕事を広く知ってもらうきっかけづくりも必要です。
私たちは、都市部の学生をまちづくりやデザイン分野の研修生として受け入れたり、学校や地元の学生とともに地域の魅力を発信したりするなど、地方就職という選択肢に触れる機会の創出に努めています。
大学教員・研究者との連携
環境問題・人口問題など、さまざまな課題を抱えるまちづくりを進めるためには、事業者、大学、専門家と自治体が連携して解決していくことが望まれます。
大学との連携は、奄美の文化や歴史の調査、まちづくりの研究を推進したり、専門家とは、スタッフに対する定期的な指導や研修での情報のインプット、自治体同士、事業者とは、世界的な動きを常に捉えていくために観光分野の情報交換が必要です。地域同士がつながり、刺激し合うことは、健全な人の流れを生み出すために大切なことです。
自然に寄り添う建築・環境デザインの推進
奄美の伝統建築を伝える「伝泊」を始め、地域資源と自然に寄り添ったアプローチで、場所・素材の価値を再編集し、サスティナブルな社会の実現を目指しています。
観光×福祉×集落 による活性化
「まーぐん広場」など集落住民と観光客が交流できる場をつくり、集落の文化や日常生活を観光のコンテンツとして活用することで、人にやさしいまちづくりを進めています。
稼ぐ地域を創るリトリート施設開発と運営
奄美群島の魅力を最大限に味わうことができるリトリート施設の設計や企画開発のほか、運営や維持管理などを通して新たな雇用を生み出し、地域に還元する仕組みを推進します。
ウェルネスを中心に新しいひとの流れつくる
全ての人が心身とも健康に暮らせる地域を実現するため、医療従事者や企業などにまちづくりに参画してもらい、地方と都市の交流から生まれる地方創生に力を注いでいます。
地域の素材イノベーション
奄美にある素材、建築、文化、芸術などをアートと結びつけ、オリジナルかつ付加価値の高いものに生まれ変わらせることで、地域のブランド化に貢献しています。
美と健康のまちづくり構想
江戸時代の庶民の生活を参考にしながら、「農」を楽しむことで、環境に優しいだけでなく、人の心と健康を持続する「美しい循環型社会」を実現します。
自然に寄り添う建築・環境デザイン
観光×福祉×集落による活性化
稼ぐ地域をつくるリトリート開発と運営
ウェルネスを中心に新しい人の流れをつくる
地域の素材イノベーション
美と健康のまちづくり構想
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